がり商品先物取引銘柄には特にめぼしいものが見つからず、今度は値下がりランキングをチェックした。一つあった。 大手レコード会社のA社の株がストップ安、つまりその日の不動産投資限界まで下がり切っていた。売り株数10万に対し、買い株は数100株。このままだと値段が付かない。僕はその株を1時間ごとにCFDチェックした。 どんどん増える売りの株数。売り手側がパニックなのが分かる。買いの数も増えては行くが、外貨預金彼等がどのくらい真剣に買うつもりかは分からない。 株の売買が成立するには売りの数と買いの数が一致しなくてはならない。投資信託言葉を変えると一致しない限り、売買は成立せず、その前だったらいくらでもキャンセルが可能なのだ。 キャンセル出来るなら買うつもりのない買い注文を入れることも出来る。 例えば100株最安値で買い注文を入れる。しかし、板の買い注文数が増えて、売りと同数になりそうになったらキャンセルを入れれば取り消しが可能なのだ。 そんな、なんちゃってバイヤーがこの日は無責任な買い注文を入れていた。 一方売りの方は必死だ。今日だけで20%近い下落。もし明日同じことが起こればさらに20%近く損をするわけである。中には信用取引を使ってこの株を買った人もいるわけで、もし借金と合わせて4倍の資金で株を買っていたらこの日だけで20%x4倍の80%の損失。明日も同じことになれば実に160%近い損失になる。 そうなった場合差額の60%の不足分を証券会社に補充しなくてはならなくなる。これが世に言う“追証”と言うものなのだが、追証が掛かったとき、もしその人が払える資金がなければ困ったものである。どこかで借りるしかない。そんな金を借りるくらいならと自己破産を思いつく人もいるだろうが、残念ながらこの手の損失では自己破産は出来ない。 ではどうするか?どうしようもない。サラ金で借りられればまだいい方。闇金しか相手にしないことも十分考えられるのである。 よく、こう言った企業の株式掲示板では「樹海行きのバス」についてのブラック(と言うよりかなり悪趣味な)投稿が目立つが、これは本当に洒落にはなっていないのである。 そんな訳で売り手の数がどんどん増えていく中、買い手の数は画面上は増えていかない。しかしその数字を信じるだけではダメなのである。 画面上の数字には現れていないだけで、この株を買おうと狙っている投資家が実はたくさんいる。 ただ、ほとんどが成り行きを見守り、買いの数が増えて売買が成立する時をただひたすら待っているのだ。彼らが一斉に動いた時、買いの数は急激に増え、一瞬の内に売買は成立する。 では、売買が成立すれば今度はどんな動きになるのだろうか? この瞬間、市場に存在していた投売り状態の売主は一時的にいなくなる。 反対に、市場にはチャンスを待っていた買い手がたくさんいる状態にある。そして株価はその日の最安値。 「これ以上下がらない程安い株価で売主が不在。買い主はたくさん。これは上がる」。市場でそう言う考え方の投資家の数が多数派になれば、株価はその通りの動きになる。 株価が上がり始めると、人間の心理は不思議なもので、先程まで一生懸命売りたかったはずの人まで買い戻したくなる。 かくして不思議なほど、株価は暴騰し始めるのである。 不祥事のニュースや損失を出した企業の株が投売りされた後、一時的に暴騰するのにはこんな理由がある。 ちなみに下がり続けた期間が長ければ長いほど、上がり始めた後の暴騰率が大きいことが多い。 これがいわゆる、マネーゲームである。 <本日の一言> 「買いの力と売りの力の力学を理解すれば、ある程度の株価の動きは予測可能」 -------------------------------------------------------------------------------- 「日本でFXオプションを扱っている会社は現在2社のみ。管理人が使用しているのはこちらです。」 ・今までに読んだ本のリストなど →用途別目次へ戻る 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。 テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学 タグ : 株式 デイトレ 2008.09.25 | 第10章 株式投資に魅せられて | comment: 0 | trackback: 0 | ▲ <第49話 企業の不祥事とマネーゲーム2> <記事をお読みの前に、1日1クリックのご支援お願い致します。ランキングとやる気がアップします。> ・今日の投資戦略はこちらでチェック! ブログランキングはこちらから! ・祝1位!FXオプション専用ランキング ブログ村はこちらから! ・おかげ様でこちらも3位です。旅人のブログランキングはこちらから FC2ブログランキングはこちらから! -------------------------------------------------------------------------------- 読むだけで投資の力がつく小説 「ザ・ロード・トゥ・フリーダム」 同じ音楽銘柄の板の状態を、この日の2時半にも確認した。買いの数も増えたのだが、売りほどではなかった。そして3時に近づくに連れ、買いの数が今度は逆にどんどん減っていき、売りの数が加速度的に増える。 これには理由がある。数の少ない買い注文者は全員漏れなく買うことが出来るのだが、数の多い、売り希望者は3時に抽選になり、運のいい売主だけが売り抜けて、明日の地獄から脱出できる。 そしてここで重要なのが、買い手の大多数はマネーゲーム目的なので、確実に上がる株しか興味がない。ここで買ってしまうと、翌日ストップ安からスタートした場合、今度は自分が売る側になり、買ってもらえる時をずっと待つことになる。もし買ってもらえないと、毎日膨れ上がる損失をただ眺めるしかなくなるのだ。 もちろん、運良く明日は反転して株価が上がるところからスタートする可能性もあるが、今日の勢いではその可能性は極めて低い。 そんなわけで、僕も自分の買い注文が成立する前にキャンセルし、翌日を待った。 3時までの間、僕はこの会社が大幅に売られた理由を調べた。新聞やネットにたくさん記事が出ていた。原因はその会社の幹部が首になったことだった。その幹部は創業メンバーの一人で、大物歌手やグループから慕われていた。そのため、彼の辞任を聞いて、その歌手やグループが次々に独立を宣言し始めたのだ。 今回の株の投売りはそれが原因だった。創業メンバーと稼ぎ頭の歌手が次々といなくなるのなら、株主が不安になるのも仕方ないことだった。 翌日、午前8時50分 この音楽会社の板を見ると一番下の値段に貼り付いているのが見える。昨日より増えた売りの数。それに比べぱっとしない買いの数。 この日もストップ安だな・・・僕はそう思いランキングに画面を変えて別の銘柄を探した。この銘柄は多分早くて明日か明後日に最初の売買が成り立つだろうと予測していた。 その日のトレードは5000円くらい勝てた。僕は暇つぶしに何気なくA社の板を開いた。その時、信じられないものを見た。 株は既に寄り付いた後だった(※寄り付き:買いと売りの数が一致し、取引が成立すること)。 その日の最安値で寄り付いた株価は一気に買われ始め、今度は反対にストップ高近辺だった。 乗り遅れた・・しかし、なぜ。8時50分の時にはほとんど買いらしい買いがなかったのに・・。状況的に何か動きがあったのだろう。 チャートから判断し、僕は空売りをした。これで株価が下がれば下がるほどもうかることになる。しかし、この時点では僕はどちらに株価が動くか分からなかった。そのため、短期で利益が出たとたん、すぐに買い戻し、利益を確定した。 しかし、予想より早く寄り付いた理由が知りたかった僕は、すぐにニュースや掲示板を調べた。そして信じられないニュースを見つけた。 <本日の一言> 「株の世界はきれいなデジタルで割り切れることばかりでないことを忘れないようにしよう」 -------------------------------------------------------------------------------- 「日本でFXオプションを扱っている会社は現在2社のみ。管理人が使用しているのはこちらです。」 ・今までに読んだ本のリストなど →用途別目次へ戻る 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。 テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学 タグ : 株式 デイトレ 2008.09.26 | 第10章 株式投資に魅せられて | comment: 0 | trackback: 0 | ▲ <第50話 企業の不祥事とマネーゲーム3> <記事をお読みの前に、1日1クリックのご支援お願い致します。ランキングとやる気がアップします。> ・今日の投資戦略はこちらでチェック! ブログランキングはこちらから! ・祝1位!FXオプション専用ランキング ブログ村はこちらから! ・おかげ様でこちらも3位です。旅人のブログランキングはこちらから FC2ブログランキングはこちらから! -------------------------------------------------------------------------------- 読むだけで投資の力がつく小説 「ザ・ロード・トゥ・フリーダム」 売り買いの需給を逆転させた信じられないニュース、それは・・・ “社長辞任” 昨日、重役を解任したばかりのA社の社長が突然の辞任を表明。所属アーティストの次々の脱退と言う最悪の現実から逃れるため、それしか方法がなかったのだろう。 しかし、僕はそのニュースが発表された時間を見た。午前8時57分・・市場が開く、わずか3分前である。 僕はその時の状況を想像した。8時55分。今日も売れそうにない。売り手はとにかく投売りしたくて徹底的に売り、中にはもっと下がると見て空売りを注文した売り手もいるだろう。そして、反対に少しばかりの買い手。 8時57分、まさかのニュースが発表。慌てて注文を取り消し始める売り手と急いで買い注文をありったけ増やす買い手。そして減っていく売りの数と増えていく買いの数が一致し寄り付き。 そして株価はその後も・・・・噴火の如く上がっていった。 当然、逃げ遅れた売り手もたくさんいただろう。特にサラリーマンなどはずっと画面を見ることも出来ないわけだから、ニュースを聞いたときは既に手遅れだった人も多いのではないだろうか。 僕は10分程考えた。今回の1件で、最安値で売らされた人の多くは、恐らくA社のファンが多かったはずだ。一方最安値で買えた人の多くは、A社が好きなわけでなく、ただ高く売って利益が欲しいだけだ。 ではA社のファンが買い戻すだろうか? 僕はそれは恐らくあまりないだろうと思った。今回彼らは会社の不祥事のおかげで40%近くの損失を受けた。